Nabsys社独自のElectronic Genome Mapping技術によってゲノムマップデータを取得するプラットフォーム「OhmX」と、日立ハイテクが開発したゲノムマップデータを解析するシステム「Human Chromosome Explorer®」を組み合わせて、ヒトゲノム構造多型を解析する「ゲノムマップ解析ソリューション」を提供いたします。
今まで解析が難しかった大規模なゲノム構造多型の検出において、NGSを補完する技術として期待されています。

ゲノムマップ解析ソリューション
(1)OhmX :
Electronic Genome Mapping技術による1分子マップデータの生成
高分子DNA中の特定の配列を酵素で標識し、OhmX装置へロードします。単一のDNA分子を半導体ナノチャンネルに通し、その際に発生する標識タグによる電気抵抗の変化を検出し、標識タグ間の距離情報を持つ1分子マップデータを生成します。
Optical genome mapping等の蛍光ラベルを光学的に検出する方法では、近接したラベルを検出することが困難であるため解像度が制限されるのに対し、Electronic Genome Mapping技術では近接したタグを識別し、優れた解像度(〜300bp)を生み出します。
【Nabsys社 webページ】https://nabsys.com/

(2)Human Chromosome Explorer :
全ゲノムマップ作成と構造多型検出
Human Chromosome Explorer(HCE)は、OhmXプラットフォームのための高度な全ゲノムアセンブリおよび構造多型解析パイプラインです。OhmXプラットフォームにより得られた何百万もの1分子マップデータを、距離情報をもとにマップコンティグにアセンブリし、全ゲノムマップを作成します。得られた全ゲノムマップをリファレンスゲノムマップにアライメントし、標識パターンを比較することにより構造多型を検出します。
HCEと構造多型解析の詳細については「Human Chromosome Explorer™ for HD-Mapping™」をご覧ください。

